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トリガーポイントについて

治療関連

トリガーポイントとは。特徴や症状や具体的な治療方法、部位別の関連痛も紹介

更新日:

 

どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!

 

トリガーポイント治療はツボへのアプローチとは違い、生理学的な要素を多く含んでいる。

沢山の参考書も出版されていて、書かれている角度は違うものの意図するところは共通している。

今回はトリガーポイント治療について、トリガーポイントが出来る原因、分類、探し方や治療のやり方、部位別の関連痛やアプローチポイントなどについてを解説していく。

とりあえずこのページを一通り読めばトリガーポイントってどんなもの?っていうのがわかるはず。

最後には各部位へのアプローチページを作ってあるので、チェックしてほしい。

※内容が長くなっていますので、必要な部分をチェックするようにして下さい。

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結構長いので要点をシンプルにまとめてみた

  • トリガーポイント自体は過度に収縮しているけど、同線維は伸長位
  • 索状化の中にコリコリした硬結を触れる
  • 圧痛、関連症状、筋力低下、易疲労、内臓へ(から)の影響が症状としてある
  • 原因はオーバーワーク、外傷、疲労、生活習慣などがある。また持続因子も除去しないと再度出来てしまう。
  • アプローチは活動性トリガーポイント、キートリガーポイント、セントラルトリガーポイントから行うといい
  • 禁忌は静脈瘤、開放性のケガ、感染部、静脈炎、血栓のリスクがある場合、妊婦の足
  • 治療へは必ず患者も参加してもらう。フィードバックがないとダメ。
  • アプローチ方法は基本的に持続圧迫で最低8秒、最大でも1分。複数行い押す強さを強くしていくといい。
アン
もちろん一度は全部目を通してね。

筋肉の簡単な解剖と収縮について

トリガーポイントを話すにあたって筋の解剖は理解しておく必要があるので、簡単に説明しておこう。知っている人は飛ばしてね。

筋は筋線維→筋原線維→筋節と細くなっていき、筋節が収縮することで筋が収縮する仕組みとなっている。

各筋には基本的に1つの神経が入り込み、筋紡錘によって伸張度を調節する。

更に詳しくみると、筋に付着する運動終板でアセチルコリン(神経伝達物質)が放出され、それが最終的に筋小胞体からカルシウムイオンを放出。アクチンとミオシンが近付くようにスライド。これが簡単な筋の収縮となる。

収縮命令がなくなるとアセチルコリンの放出は止まり、カルシウムイオンは筋小包体に取り込まれる。そしてタイチンの作用も合わさり、収縮が終わる。これが弛緩。

タイチンとは・・・

Z帯とフィラメントを結ぶバネ上の組織。収縮時はバネが縮んだ状態となり、弛緩時にフィラメントの動きをバネの反動としてサポートする。

運動単位について

運動単位とは中枢神経が随意筋の活動をコントロールするために使う最終共通路となる。

  • 脊髄前角にある一個の運動ニューロン
  • 運動神経を通って分岐し筋肉に到達する軸索
  • 神経枝が筋線維につく部分の終板

で構成される。

つまり運動単位は1個の運動ニューロンとそれに支配される全ての筋線維を含むことになる。

1個の運動単位は通常300〜1500本の筋線維が含まれ、この数が少ないほど細かい動きか出来る。

運動終板について

トリガーポイントを考える上で運動終板はとても重要。

そもそも終板は収縮を促す部分なので、ここにトリガーポイントが出来やすいと考えるのは普通のこと。

個人差はあるにしてもトリガーポイントはある程度定型的なポイントか決まっている。それは解剖学的・生理学的な理由があるわけで、収縮によりトリガーポイントが起こるならその収縮を促す部位に何があるか?を考えるのが普通。

それが運動終板となるわけだ。

 

トリガーポイントとは

トリガーポイントの具体的な原因や症状、治療についてはそれぞれ詳しく説明しているけど、概要を簡単に説明しておこう。

トリガーポイントは通常、緊張した筋線維(策状化した筋)の中にしこり状として存在している。

索状部位は限局性に強い圧痛があり、圧迫後遅れて関連痛・関連症状と呼ばれるトリガーポイント最大の症状が出る。

限局的にみると線維は収縮状態となっていてそれがキープされるので循環が滞り、酸素不足、老廃物の蓄積となる。

通常の筋線維はアクチンとミオシンが等間隔で並んでいるけど、索状化したトリガーポイントは収縮しているため重なり合っている状態となる(I帯の減少または消失)。

この場合活動電位は起こらないので、それはつまり拘縮している状態といえる。反面、同線維上の筋索(筋の索状化)以外は延長位となる。

これにより筋の伸長が出にくい&延長されているというのが1つの筋線維でおこり、筋出力も十分でないとされる。

 

ちなみにトリガーポイントと東洋医学のツボの違いとしてトリガーポイントは生理現象ツボは気の集まるところや気の経路を妨害する点のこと

ツボは押されても痛くない(トリガーポイントと一致すれば痛い)けど、トリガーポイントは上記の通り強い痛みがある。

トリガーポイントの治療としてはこの部分的な収縮を取るのが目的となり、筋のポンピングを復活させることで毛細血管を通して血液を循環させる。

 

トリガーポイントが出来るメカニズム

アプローチ後の生活指導をするにあたってメカニズムを知っている事で的確にアドバイスをすることができる。

トリガーポイントが出来る大きなメカニズムは3つ考えられている。

  1. トリガーポイント統合仮説
  2. 筋紡錘説
  3. PH酸性によるもの

それぞれもう少しみてみよう。

①トリガーポイント統合説

ケガなどにより運動終板からアセチルコリンの放出が大幅に増えるとカルシウムイオンも過剰に筋小包体に放出される。

この結果筋は過度な収縮からの拘縮となり、局所の循環障害が起きる。

循環障害が起きるとエネルギーが供給できなくなり、カルシウムイオンを送り返せなくなるので、筋は収縮したままになる。

②筋紡錘説

筋紡錘説とはトリガーポイントの原因は炎症を起こした筋紡錘であると考えられている。

痛み受容器は筋紡錘に連絡している脊髄反射路を経由して、筋紡錘が支配する運動単位に持続的な筋収縮を起こす。

そのため痛みがある限り持続的な筋収縮も続き、筋紡錘が支配する筋線維が限界までエネルギーを使い果たすことで、索状硬結が出来ると考えられている。

③pH酸性によるもの

活動性トリガーポイントの周囲では複数の化学物質量が上昇し、その部位のpHが他の部位と比べて強い酸性になる。

pHの酸性状態は痛覚受容器の閾値を下げるとの報告があり、pHの酸性度に比例するとされている。

 

これはトリガーポイントが出来るメカニズムと言うよりも、痛みが出る原因の1つのって感じだね。

ちなみに痛みに関係する物質はヒスタミン(血管拡張と動画性亢進)、セロトニン(血管を収縮させる)、ブラジキニン(末梢血管拡張、小血管の透過性亢進)、サブスタンスP(痛みの閾値の調節)などがある。

 

トリガーポイントが出来る具体的な原因

トリガーポイントが出来るメカニズムは解説したけど、ここでは具体的な原因を解説していく。

トリガーポイントの原因は外傷や外傷後ストレス身体的負荷が主に考えられる。

更に詳しくみると

  • 機械的ストレス
  • ケガ
  • 栄養価不足
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 感染症
  • 内蔵器疾患
  • 内科疾患

がリスクとなる。

治療後の指導も再発を防ぐのに大切な治療の1つとなる。

そのためには持続因子を理解しそちらにもアプローチできるといいだろう。

持続因子例

身体的負荷に関連するもの

寝具、仕事用具(パソコンの高さなど)、適度な運動をする、普段の姿勢、読書の姿勢、バックの持ち方・持ち手、シューズ、メガネなど

栄養に関するもの

栄養素不足(ビタミン、ミネラル、偏食)、水分不足、嗜好品

医学的な問題

ケガ、マルアライメント、睡眠障害、精神的要因、感染症、アレルギー、ホルモン異常など

多くの場合、内科的問題はスルーされがちだけど、内臓体性反射や体性内臓反射などがあるように、臓器と体性は密接な関係がある。

ここでは体性的な部分しか解説していないけど、トリガーポイントを極めたい人は内臓は避けては通れない問題だろう。

トリガーポイントの特徴と症状

トリガーポイントはただの圧痛や硬結といったものとは違い、いくつか共通した特徴・症状がある。

これはトリガーポイントを理解する上で大切なので是非覚えておくことをおすすめする。

①筋の圧痛、索状硬結

トリガーポイントへの圧迫は持続収縮された線維が感作により神経伝達物質を放出することで痛みに繋がる。

普段筋には圧痛はなく硬結も感じられないけど、トリガーポイントが存在するとこういった現象がみられる。特に運動後や筋トレ後に感じやすい。

筋自体は弛緩していて、トリガーポイントのみ硬結となっていることも多くみられる。

神経線維としてみるとトリガーポイントの局所的な緊張は神経線維ⅢⅣ(自由神経終末)の感受性の亢進で起こる。

※感作については下で説明

②関連痛・関連症状

トリガーポイントの最大の特徴がこの関連症状。

関連症状って?ってなるけど簡単で、圧迫されている部位以外の領域に痛みや違和感などが放散されることを指す。

 

索状化した筋線維は伸張強い収縮圧迫で局所に強い痛みが出て遅れて関連痛も生じるわけだ。

トリガーポイントの55%以上は関連領域内にトリガーポイントはないとされている。

関連痛は神経線維ⅢⅣ(自由神経終末)からの求心性情報を脳が誤読して関連痛や緊張亢進として応答されるケースと考えられている。

③筋力低下、筋疲労

トリガーポイントがあるとその筋の筋力低下筋がうまく動かせないような状態にもなる。

この時の対応として単純に筋収縮を入れればいいというわけではなく、トリガーポイントを不活性化してから収縮を入れる必要がある。(トリガーポイント自体は元々収縮しているため、過度な収縮となり痛みが出やすい)

トリガーポイントがあると筋疲労もしやすい。その理由としてスムーズな収縮が出来ないのが理由。

トリガーポイントは更に他の筋も緊張させ、関連症状を起こしている領域にまでトリガーポイントを作ることも少なくない。

④トリガーポイントと内臓の関係

求心性の情報は中枢へ送られるわけだけど、その情報は一部、皮ふからきているか脳から来ているのか判断出来ないケースがある

そもそも侵害刺激は基本的に外部から与えられるものだと体や中枢は学習しているので、通常皮ふや筋の痛みだと解釈してしまうわけだ。

トリガーポイントのインパルスは内臓の求心路と同様に扱われ、皮ふなどの関連ゾーンで痛みが出るとされる。

例えば腹筋のトリガーポイントは生殖器関連、腎臓関連、消化器関連にも作用する。

関連感覚の4パターンは多くのセラピストが見たことあるだろう。

  • 体性組織から体性組織
  • 体性組織から内臓器官
  • 内臓器官から体性組織
  • 内臓器官から内臓器官

⑤反対側への影響

痛みが長期間続くと反対側にも症状が出ることがある。それは代償作用や中枢の感作が関係していると言われている。

その為片方にしかなくても両方へアプローチする方がいいだろう。

⑥血管神経の圧迫

トリガーポイントによって短く太くなった筋線維は付近の神経を圧迫することもある。

するとその支配領域に感覚異常が起こりうる。場合によってはこれを末梢神経障害と診断・判断されることもある。

また血管にも同じことが言え、浮腫の原因の1つになりえる。

 

トリガーポイントの分類

トリガーポイントにもいくつかの種類があり、分類することができる。

実際の症状の有無による分類とトリガーポイント同士の位置関係(場所的な位置ではなく、上位下位の位置関係)と実際の位置で分類の3つが大まかな分類となる。

実際の症状による分類は活動性トリガーポイント潜在性トリガーポイントに分けられる。

トリガーポイント同士についてはキートリガーポイントサテライトトリガーポイントがある。

位置により分類はセントラルトリガーポイント付着部トリガーポイントとなる。

活動性トリガーポイント:自覚できる不具合を起こすトリガーポイント

潜在性トリガーポイント:押されて気がつくトリガーポイント

キートリガーポイント:サテライトトリガーポイントを活性化させるトリガーポイント

サテライトトリガーポイント:キートリガーによって活性化されたトリガーポイント

セントラルトリガーポイント:主に筋腹のトリガーポイント(一般的なトリガーポイント)

付着部トリガーポイント:主に筋が停止する付近にできるトリガーポイント(悪化すると出てくるトリガーポイント)

それぞれ具体的に見ていこう。

活動性トリガーポイントと潜在性トリガーポイント

基本的に症状を出しているトリガーポイントを活動性トリガーポイントとされ、関連痛や可動域制限や他の症状を出す。

しかし中には潜在性トリガーポイントと呼ばれるタイプがあり、可動域制限や筋力低下は見られるけど痛みがないものもある。

潜在性トリガーポイントが活動性に移行するケースもあるし、活動性トリガーポイントが潜在性へ移行することもある。

他の特徴的として外傷や不良姿勢や過活動にやるトリガーポイントは初めから活動性トリガーポイントを形成する可能性が高いけど、潜在性トリガーポイントは徐々に発症するので気付きにくい。

活動性トリガーポイントの詳細

活動性トリガーポイントは圧迫を加えると痛みやその他の感覚を患者が認識し、可動性が低下し過度にストレッチを行おうとすると痛みとなる。

更に等尺性収縮や短縮性収縮で痛みを感じる。

トリガーポイントを不活性化することで元に戻る。

Travell、Simonsは筋電図で活動性トリガーポイントは筋使用前から疲労した状態で、影響を受ける筋は正常な筋と比べて急速に疲労しやすいと示した。

簡単な基準項目としては下記となる。

活動性トリガーポイントの基準

  1. 触診可能な索状硬結
  2. 索状硬結内の強い圧痛
  3. 圧痛部位を押した際の患者が痛みを感じる部位
  4. 痛みをこらえれば最大可動性できる程度の可動域制限
  5. 圧痛部位、またはその周辺の筋の痙攣
  6. 圧痛部位を押した時の関連領域で起こるかんかく変化

キートリガーポイントどサテライトトリガーポイントについて

キートリガーポイントはサテライトトリガーポイントを活性化する原因になるトリガーポイント。

複数のサテライトトリガーポイントを作ることもあり、キートリガーポイントを不活性化することでサテライトトリガーポイントも不活性化できるケースもある。

キートリガーポイントをもつ筋肉(プラスをクリックでサテライトトリガーポイントが見えます)

+ 胸鎖乳突筋

  • 側頭筋
  • 咬筋
  • 外側翼突筋
  • 顎二腹筋
  • 眼輪筋
  • 前頭筋

+上部僧帽筋

  • 頭板状筋
  • 頸板状筋
  • 頭半棘筋
  • 肩甲挙筋
  • 小菱形筋

+ 下部僧帽筋

  • 上部僧帽筋

+ 斜角筋

  • 上後鋸筋
  • 大胸筋
  • 小胸筋
  • 三角筋
  • 総指伸筋
  • 橈側手根伸筋
  • 尺側手根伸筋
  • 上腕三頭筋長頭

+ 棘下筋

  • 三角筋前部
  • 上腕二頭筋

+ 広背筋

  • 上腕三頭筋長頭
  • 尺側手根屈筋

サテライトトリガーポイントはキートリガーポイントより階層としては下にあるイメージ。

お互いに関係しているので、サテライトトリガーポイントに症状があっても、キートリガーポイントの治療を忘れてはいけない。逆にキートリガーポイントを不活化できればサテライトトリガーポイントも不活化するケースも少なくない。

サテライトトリガーポイントはキートリガーポイントの関連領域内の筋肉や疾患のある内臓器官からの関連領域内の筋肉に発生する傾向がある。心臓疾患、消化器疾患、腎臓疾患など。

セントラルトリガーポイントと付着部トリガーポイント

トリガーポイントは基本的に筋線維の中央から発生する。特に運動神経が入り込んでいるところ。

そして筋の形状によって出来やすいと場所か多少異なる。

  • スピードを出すための筋は平行にできる
  • 力を出すための筋は対角線上にできる
  • 単羽状筋は線維は中央に向かってできる
  • 両羽状筋は斜めに向かってできる

これらは目安でいいと思う。

また頭が複数ある場合はそれぞれにできることもあるし、一本にしか見られないこととある。1つの筋肉に1つしかできないわけではないので、見落としがないように注意すること。

付着部トリガーポイントはそのままで、骨に付着する付近できるトリガーポイント。これはセントラルトリガーポイントから2次的に誘発してできたものとされている。

強い痛みを感じる一方でセントラルトリガーポイントからの影響が強いので、治療はセントラルトリガーポイントから行うべきだろう。

セントラルトリガーポイントが不活化すると付着部トリガーポイントも消失する。

付着部トリガーポイントは関節炎を悪化させる原因にもなる?

(トリガーポイントの関連痛の原因は完全にわかっているかと言えば怪しい。ただ大切なのは原因でなく対策対処できるか)

トリガーポイントが活性化する原因

トリガーポイントが活性化する原因として急性な過度な負荷、オーバーワーク、疲労、神経根刺激などが直接の原因となる。

間接的な原因として関連領域のトリガーポイント、内臓疾患、関節炎、精神的ストレスなどがある。

ただ基本的に永続的なストレスがなければ安静にすることで、活動性トリガーポイントは潜在性トリガーポイントへと移行する。

ただ新たなストレスにより再び活性化するリスクは十分にある。

 

慢性化したトリガーポイントと脳の関係

体へのストレス(身体的、精神的)が数日以上続くと、中枢神経に障害が起こりやすくなる。

この状態になると痛みに弱くなったり脳の機能が十分に発揮されず、低いレベルのストレスでも痛みが簡単に出やすくなる。これを中枢神経の感作という。

感作は体への持続的なストレスにより起こりやすい→

日常生活での不良姿勢は一見その時だけをみれば大したことなくても痛みとなりやすい→

トリガーポイントがまた出来る

といった悪循環へ陥りやすいと言える。

またトリガーポイントの元々の原因(ストレッサー)を取り除いてもトリガーポイント自体が残っていると簡単に再活性化する可能性があるし、それがストレスとなり新たなトリガーポイントを作ることにもなる。

これらのように複雑化することでトリガーポイントの慢性化が出来上がる。

逆に言うと早期に対応出来ると慢性化が防げると言うこと。

慢性化した場合、最初のストレッサーの除去以外に持続因子も取り除く必要がある。

このあたりは患者の日常生活の指導が必要不可欠。

つまりトリガーポイント治療は患者の治療参加が必須となっている。

詳しくは下でチェックしてほしい。

 

トリガーポイントの永続的な要因

トリガーポイントの永続的な要因を患者自身が改善しようとしないと、治療効果イマイチだったり、すぐにぶり返したりする。

項目をチェックして指導ポイントとしてほしい。

ここでは栄養素については深くは触れないので、気になる場合は各々が調べてほしい。

  • オーバーユース
  • 栄養の問題(栄養素の不足、過剰摂取)
  • 睡眠関連(姿勢や不足)
  • 化学物質(カフェイン、たばこ、アルコールなど)
  • 病気
  • 外傷
  • 心理的ストレス
  • 不適切な運動と運動不足
  • 不良姿勢(マルアライメント)
  • 代謝異常
  • 内臓疾患
  • アレルギー

 

トリガーポイント治療をするにあたっての注意点

実際にトリガーポイントの治療の説明をする前にいくつか注意点があるので書いておく。

個体差について

関連症状についてはあくまで目安なので個体差もあるし、複数のトリガーポイントがある場合、関連痛が重なったりすることもある。その際は通常のトリガーポイントの反応よりも症状が強く、広く出現する可能性もある。

こういったケースは時間をかけてそれぞれ関連するトリガーポイントにアプローチする必要がある。

そして範囲はあくまで一例で、人によって個人差があるため範囲外へも広がるケースがあることも忘れてはいけない。

もちろん持続因子も個人によって違うので生活環境をよくチェックし、リスクがあるものは指導する必要がある。

また原因は一箇所とは限らないので、一箇所のトリガーポイントを不活性化することが出来たからと言って他をチェックしない理由にはならないのも注意点となる。

2次性トリガーポイント(サテライト)へいくらアプローチしても1次性トリガーポイント(キー)が改善されないと持続効果はない。

パターンによっては関連症状のパターンが出ないこともあるし、逸脱するケースもあるから、その時は典型的パターンを焦点に当ててアプローチして探っていくといいだろう。

トリガーポイントの禁忌

トリガーポイント治療をするにあたって当然禁忌も知っておく必要がある。

下記の場合は無理に行わないこと。

静脈瘤、開放性のケガ、感染部、静脈炎、血栓のリスクがある場合、妊婦の足など。

 

トリガーポイントへのアプローチについて

トリガーポイントへのアプローチの一歩目は、場所を突きとめること。

感じている痛みや症状がどこの筋群かを探すわけだけど、これはそれぞれのページで確認してほしい。(このページの下にそれぞれのページのリンクを作ってあります)

また筋だけでなく、内臓体性反射の点から同じ神経支配を受ける筋群と内臓の機能障害をチェックできるとトリガーポイントスキルがぐっと上がるだろう。

トリガーポイントによる痛みや緊張亢進は基本的にトリガーポイントから少し離れた位置に反映され知覚される。

注意点として筋肉ごとの皮ふ領域で表面感覚や深部感覚のご感知を起こす場合もあり、自律神経症状もこの領域で出る。

皮ふの蒼白、刺激後の充血、鳥肌、涙、鼻水などがそう。

他にも以下でチェックする事ができる。

動作でみるトリガーポイント

トリガーポイントは他の特徴から動作でもチェックすることができ、以下のパターンは要チェック。

  • 他動自動で筋の伸張力に制限がある
  • 対象筋に萎縮はないが自動収縮での筋力が低下している
  • 対象筋に等尺性収縮、遠心性収縮をさせると痛みが出るか強くなる
  • 他動自動の伸張で関連痛が出る

トリガーポイントの探し方、チェック方法

トリガーポイントは中間位で行うといいとされているけど、個人的には表面に近ければ傷みのない範囲で伸張位の方がアプローチしやすいと思う。

まずは筋索を見つける。すじばった感じ。そしてその中にコロコロした敏感な部分を探そう。しっかり患者からフィードバックをもらうこと。トリガーポイントは他の部位と違って局所痛と、遅れて関連痛が出現する。

局所痛は症状の程度によっても違うけど、患者がジャンプするいわゆる、ジャンプサインが見られることもある。なので最初から強く圧迫したりすると患者が痛がるので注意すること。

そして大切なのが持続要因の除去患者の治療への参加だ。

フィードバックや生活指導も治療への参加となる。

具体的な治療中でのフィードバックは下記の3点を意識するといいだろう。

  1. 圧痛、敏感部位へのフィードバック
  2. 他の部位への関連症状
  3. 症状の変化

更に具体的にみていこう。

トリガーポイントの触診・チェック方法は主に3つある。

フラットパルペーション

指を使い、筋線維を圧迫する方法。

索状化した筋、圧痛などの察知に使う。

ピンサーパルペーション

ピンサーパルペーションはつまむ動作での触診法法になる。軽く転がしてもいいだろう。

索状硬結の確認、圧痛、局所的な痙攣の誘発に使う。

身体から持ち上げることの出来る筋肉に有効。

(上部僧帽筋、腕トウ骨筋、腓腹筋など)

スナップパルペーション

索状硬結している部位を弾くことで局所的な痙攣をチェックする。

組織に対して直角に指を当て、圧を加えながらギターの限を弾くようにスナップする。但し指と皮膚は密着したままであること。

フラットパルペーション(圧迫)でわかりにくい場合の確認にも使える。

 

トリガーポイントへの徒手での治療方法

基本は圧迫となるけど、トリガーポイントへの治療・アプローチのやり方はいくつかのバリエーションがある。

また準備段階としてトリガーポイントの治療を行う前に周囲の組織や該当する筋を軽く緩めることでよりアプローチしやすくなる。軽察や揉捏などね。

圧迫の強さは患者のフィードバックをもらいながら行う。ある程度の不快感は問題ないけど、強い痛みはトリガーポイントの悪化や身体の緊張につながるので耐えられる範囲で行うこと。

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圧迫時間

トリガーポイントへの圧迫時間は最低8秒〜最大1分。短いと外部侵害刺激だと勘違いして緊張に繋がるし、長いと血流に悪影響とされている。

次の痛みの範囲まで移動し症状が落ち着くまで数回強さを調節しながら行う。

中には最大で18秒としている参考書もある。一旦時間を置く理由として、連続で行うと神経が疲労するのが理由とされている。

圧迫のやり方

圧迫は指や肘はもちろん、ボールを使ったりしてもいいだろう。

僕はセルフの場合はトリガーポイントマッサージボールをいつも使っている。テニスボールだと最初はいいんだけど、最後の刺激としては弱い。

施術として行うなら基本は指となる。

圧迫の強さ

圧迫の強さは強すぎても弱すぎてもだめ。緊張したり息がつまるぐらいの刺激はよくない。

最初は弱く→時間を少しおいて次は少し強く→更に…と刺激を強くしていくのがいいだろう。

圧迫し改善されるにつれ、痛みなどを感じなくなっていくので押す強さも自然と強くなる。

ペインスケールとして7/10ぐらいが目安。強引に消失させてない事がポイントとなる。

筋全体をチェック

トリガーポイントのイラストを参考に探し当て、治療をしてもそれだけでなく該当する筋全体で圧痛点を探すといい。

反対側も行う

先述通り反対側へも影響が出ていることがあるので、反対の同筋へアプローチするといい。ただメインの方の方がしっかり時間を取るといいだろう。

関連領域へアプローチ

痛みの原因のトリガーポイントを治療後、実際に痛みがあった部位に関係するトリガーポイントを治療することで効果を高めることができる。

関連領域へのアプローチも忘れずに。

時間的問題がある場合

時間の制約がある場合は、あれもこれもとやらずにメインとなる1つをやること。

中途半端にやると悪化させるリスクがある。

キートリガーポイントか直接関連しているトリガーポイントを狙おう。

治療後に痛みが出た場合

治療後に痛みが出たのですが場合は圧が強すぎるか長すぎることが考えられる。短すぎる…ってケースは少ないと思うけど注意。

また1日に何度もやるのもおすすめできない。セルフケアなら1日2回程度、がっつり施術なら1回が無難。

その他ポイント

平面筋(棘下筋など)は圧迫でいいけど、胸鎖乳突筋や広背筋など指で摘まんだ方がやりやすい筋もある。その場合は指でつまんで行うのもいいだろう。

必ずフィードバックをもらいながら行うこと。

うまくポイントに入ると周囲の筋が細く収縮することがある。これは局所単収縮反応とよばれ、トリガーポイントの特徴的なサインとなる。

また基本的にトリガーポイントは再現性があるのでこちらもチェックしよう。

関連症状もなくなったあともその場で辞めないで、その後も数回治療機会を設ける方がいいだろう。

持続圧迫ではなく、短いストローク

短いストローク(ミルキングアクション=段階圧迫)の方が持続圧迫よりも血流の改善によいとしている資料もある。その理由として

  • 更に患者が感じる痛みが持続圧迫よりも耐えやすい
  • 深部まで届きやすい
  • トリガーポイントのストレッチング作用もある

があがる。このあたりは自分で行ってみてしっくりする方を選択すればいいと思う。

等尺性収縮後のリラクゼーション

トリガーポイントが落ち着いたら等尺性収縮後リラクゼーションを行う(ストレッチ)。最大力の25%以下で求心位への抵抗を3〜7秒程行おう。

以前は理想の角度などがあったけど、最近では角度に関係なく収縮が入れば、リラクゼーションがかかるとのことなので角度はあまり気にしないでもいいだろう。

深部摩擦

筋索を横断ストレッチを一定のスピードで繰り返す。

痛みは我慢できる程度にして2〜3分行う。

 

コールドスプレーで脊髄への皮膚刺激を行い、過緊張防止する方法も有名だけど個人的には面倒なのでパス。興味がある人は調べてみてほしい。

トリガーポイントとストレッチ

トリガーポイントを不活性化したあとのストレッチは有効性なので、持続的なストレッチを行うといい。

そして症状によるけどトリガーポイントが落ち着いていると判断したら収縮を少しずついれていき、弱化した筋をコンディショニングしよう。

<ダメなストレッチ>

  • 反動をつける
  • 筋疲労が強い

<いいストレッチ>

  • 持続的に行う(30〜60秒)
  • リラックスして行う

 

コールドスプレーで脊髄への皮膚刺激を行い、過緊張防止する方法も有名だけど個人的には面倒なのでパス。興味がある人は調べてみてほしい。

 

トリガーポイントの注射治療

局所麻酔はトリガーポイントの沈静化に有効。ただし正確な触診技術がないと不可能なので、高度な技術を要する。

更に注射時にトリガーポイントが跳ね返される、ツルンとずれるなどの問題もあって難しい。

効果が出るのに数日を要することもある。当然頻繁には打てない。

個人的には「街医者でトリガーポイント注射をしてもらった」と言っている人がいるけど、腰などの深部はそんなに触る技術ないだろ…とか思ってしまう。ただのヒアルロン酸注射や局所麻酔になっているのではないかなぁ。と

おいおい、言葉には気を付けろよ
あっくん

 

トリガーポイントを部位別にチェック

それそれのトリガーポイントを部位別にチェックしてほしい。

 

<関連症状領域からトリガーポイントを見つけたい方はこちらから>

【顔、頭部】関連痛、関連症状から確認するトリガーポイント

【体幹・骨盤編】関連痛、関連症状から確認するトリガーポイント

【大腿、膝、下腿、足部編】関連痛、関連症状から確認するトリガーポイント

【上腕、前腕、手編】関連痛、関連症状から確認するトリガーポイント

 

<トリガーポイントから見つけたい人はこちら>

→頭部・頸部のトリガーポイントの場所と関連痛、関連症状領域

体幹骨盤のトリガーポイントの場所と関連痛、関連症状領域

上肢のトリガーポイントの場所と関連痛、関連症状領域

下肢のトリガーポイントの場所と関連痛、関連症状領域

 

参考資料

今回はいくつかの資料を参考にさせてもらった。

基本はトリガーポイント治療をよく読み、他で補足。これは本当に見やすく初めに買うのにおすすめ。

ニューロマスキュラー・セラピーも見やすい。ただの圧迫アプローチだけでなく、リリーステクニックも載っている。

誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方は有名だけどセルフテクニックなのに専門的という謎なポジション。有名だけどね。

トリガーポイントアトラスは解剖アトラスと同じぐらいの大きさなので持ち運びにはおすすめ。

ちなみに僕は全部持ってるけど、今買うならトリガーポイント治療ニューロマスキュラー・セラピーかな。

 

 

おわりに

以上でトリガーポイントの概要は終わりになる。

一通りはまとめることができたので、このページのをブックマークなどしておけばすぐにチェックできると思う。 

皆さんのトリガーポイント治療の参考になれば幸いです。

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