どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!
今回は以前治療していて効果的だったアナトミーラインを使った治療例を書いていく。
内容はセミナーでも触れられてもおかしくないし、得るものもあるだろうと思う。ぜひ参考にしてほしい。
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患者所見を簡潔に
17歳 学生。ハンドボール部
来院数日前に母指を捻挫。
関節ではなく長母指屈筋の損傷とみられる(ここでは長母指屈筋損傷の見分け方に付いては省略させていただきます)
伸長痛よりも収縮痛の方が強く、圧痛も(±)
腫脹、熱感(-)
通常の治療は?
多くの先生は電気や超音波などの物理療法からテーピングや包帯固定を行うと思う。
この治療はオーソドックスと言える。
人によっては母指伸筋を緩める人もいるかもしれない。問題ないと思う。
アナトミートレインからみる治療方法
母指に影響するアナトミートレインはディープフロントアームラインだ。
走行が怪しい人は以前まとめた記事をチェックしてほしい
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アプローチ手順を簡単にまとめ
①管理人のアナトミートレインの治療例として走行をイメージし、その走行を触診しtightnessな部分をチェックする。
②痛みが出る動きを再現してもらい、痛みの程度を覚えてもらう。
③tightness部位をいくつかの方向に誘導・圧迫した状態で痛みの違いを確認。
④変化が見られる場合、そこへアプローチする。複数あるなら変化が1番強い部位を。マッサージでもストレッチでもリリースでもいいだろう。
⑤ある程度治療感覚(かたさなど)が変化したら次のところへ(その都度痛みを確認してもいいと思う)
⑥それを繰り返し最後に痛みのチェック。多くの場合は改善されているばす。
⑦あとはそれを患者にも自分でやらせる。宿題。
通常の捻挫で治癒過程にプラスして加療出来ることになる。これが結構うまくいくことが多い。
アナトミートレインでのアプローチで効果がない場合
効果が全然ない場合の原因は2つある。
①そもそもアナトミートレインの走行が間違っている。
②器質的損傷がまた強い。
上記の2つは多くの場合、変化が見られにくい。
そのような時は無理に治療時間を伸ばす必要ないので、治療をやめよう。
そもそも組織が傷ついている状態。
この場合は組織の回復をメインとする
基本的に筋関連の問題はアナトミートレインで反応がみられると思っているけど、そこは管理人のスキルがまだまだなので、断言は出来ないのが少し寂しい…
今回の治療例
今回は小胸筋の圧迫で母指の屈曲痛みが10→3となったので小胸筋を緩めて電気しておしまい。
あとは宿題をやらせて、管理人が行った母指の治療は1回だけとなった。
その後痛みが出たという話は出来ていないので、それなりに効果があったと思っている。
おわりに
このようにアナトミートレインを治療に組み込むことは効果が高いと感じている。
今回の例は細胞レベルでの治癒はしていないだろうから少し心配だったけど、その後問題はないとのこと。
個人的には外傷でも3日目ぐらいから効果が得られるだろうと思っている。
それ以上前は器質的損傷の関係で仮に効果があっても怖いから通院はしてもらう方がいいと思う。
今までの治療にアナトミートレインを取り入れると違う反応がみえ面白いと思う。
今後もいくつか治療例を出して行けたらと思う。
一緒に読みたいアナトミートレインの検査・アプローチ方法
僕はアナトミートレインへのアプローチは基本的にこの方法で行っている。現段階ではこのアプローチが手っ取り早くて効果的だと思っている。有料になるけど、導入は読めるのでチェックしてみてね。
→アナトミートレインへのアプローチのやり方と具体例(僧帽筋中部線維の痛みをアナトミートレインを参考に患部を治療せず5分の治療とテーピング1本を使って改善した例
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