どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!
zoom会議で解説&音声でやりとりしました。一部公開中。
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個別にメッセージをくれた方のみテストですがお誘いすることがあります。また聞きたい内容や話したい内容を伝えて頂ければ、対応可能なものには対応致します。
※LINE@の一斉送信には送信限度件数があり毎回送信出来ないので、個別やり取りのみでしか対応できません※
何をどうアプローチしたらいいのかわからない・・・
どんな考え方で治療・施術に当たればいいの?
そんな悩みがある人はこちらで紹介している運動連鎖を考える必要性と共に今回紹介する「細分化」についても目を向けて欲しい。
何をしていいのかわからない。そんな人はどの仕事や勉強に関してもそうたけど自分で難しくしている事が多い。
これは治療に関しても同じことが言える。わからなかったら取りあえず細分化してみよう。
治療は視野を広げる意識も大切だけど細分化も重要
この記事はLINE@からの相談から書くことになった経緯がある。
その先生は真面目で、現場に出たものの中々満足のいくものを提供できていない。でもどうやって勉強したり、施術にあたったらいいのかわからない。
ただ勉強に意欲があるのは見てとれた。参考書も結構持っていて、僕がこれいいよ。って言ったものは既に持っていたりしたんだよね。
一度相談に乗って、再度今回LINE@限定で募集したところ手を挙げて相談してくれた。
内容は患者・利用者の状態に対して「施術の考え方が出来ていない」「考え方が狭い」ことを気にしていた。柔軟な対応がしたい。そう連絡をくれたんだよね。
確かに視野を広く持つ事は重要なのは運動連鎖的考え方でも書いたけど、重要なのは実はそれだけではない。
冒頭にも書いた通り、出来ない・わからないということは自分自身で難しくしていることも少なくないんだよね。
今回はそんなお話。
どんな先生も腰痛は治せない
世の中凄腕の先生は沢山いる。僕なんて足元にも及ばない先生も多くてびっくりするぐらい。でもどんな先生でも『腰痛』は治せない。
例えば知り合いの先生にそのまま聞いてみて欲しい。
「腰痛治せますか?」
と。
ほとんどの先生は「どんな?」と聞くと思う。もちろん中には何でも治せる系?先生は一言目に「治せるよ」と言うかもしれないけど。
基本はその情報だけではどうしようもないんだよね。
ここに1つの答えがある。
どんな優れた先生も漠然とした腰痛には太刀打ちは難しい。でも効果を出す。なぜか?
それは疾患を細分化しているからなんだよね。
じゃあ細分化ってなに?
治療を細分化するとは?
治療で何をどうしたらいいのかわからない人は一度に全てをどうかしようと考えている傾向がある。
今回は腰痛を例に出したからそのまま進めようと思う。
経験が浅い先生は腰痛という大きすぎる敵に必死に立ち向かおうとしている。でもそれは漠然としていて、結局は何がなんだかわからなくなるし、わかっていない。
なぜなら腰痛と一言によっても状態は人によって全く違うから。
何の腰痛か?これを考えていないと治療・施術は行き止まりになる。
- オーバートレーニングによる腰痛?
- 腰椎椎間板ヘルニア由来の腰痛?
- 脊柱管狭窄症の腰痛?
- 腰椎分離症による腰痛?
- 筋筋膜性腰痛症?なぜ筋や筋膜に負担が掛かったの?
この様に腰痛と言っても様々な腰痛がある。そしてそれぞれ違うアプローチが必要になるわけだ。なのに『腰痛』という漠然としたものに対してどうにかしようと考えているから、何もできなくなる。
逆に細分化が出来るとアプローチもしやすくなる。
- ヘルニアに対する腰痛のアプローチ→ヘルニアでは何が問題となるのか?
- 分離症による腰痛のアプローチ→年代によるアプローチも異なる
この様に一見同じ腰痛であっても実際の病態は全く異なる。だから治療は広い視野も大切だけど、細分化も大切になる。
細分化からのアプローチ手順を簡単に解説
今度は神経痛を例に出そう。わかり易い腰椎椎間板ヘルニアにしようか。
一般的に腰椎椎間板ヘルニアは腰部の屈曲により椎間板内圧が上昇し、後方・斜め後方などに髄核が突出する事で下肢症状を出す。また場合によっては一致した高さに筋スパズムを発生させ腰痛も生じる事がある。
これを漠然とみるとただの神経痛にしかならない。
でも神経痛だとあまりにも広すぎるし対応が出来ないだろう。なら細分化しようか。一緒に想像して欲しい。
[ヘルニアだとわからない状態での神経痛]
- 年齢は?→30代
- 神経痛の再現性は?痛くない動き・痛い動きを確認→前かがみが辛い。姿勢を真っすぐにしている方が楽。伸展は腰が痛いけど大丈夫
- SLRテスト→陽性
この時点でヘルニアくさいなと想像できる。もちろん原因や今までに同じ経験をしたのか?なども聞いた方がいい。今回はあくまで例としてね。
今までは漠然とした神経痛だったのが問診や検査で少しずつ細分化し、少しずつやるべきことも見えてくる。神経痛ならお手上げだけど、ヘルニアによる神経痛ならどうにかいけそうにならない?もしヘルニアについてよくわからないって人は参考書をみて勉強しよう。
このように出来ない・わからないは細分化をしないことで、難しい問題へ自ら挑んでいる状態だと思って欲しい。
そして細分化をするために検査スキルなどの3つのスキルが必要になるわけだね。
→新人柔道整復師やセラピストがスムーズに治療・施術するのに大切な3つのスキル
細分化から見えてくるもの
腰の痛み。
これだけの情報で的確に改善できる人はいない。みんなそこから細分化している。そして何をしたらいいのかわからない先生はこの細分化が甘い。細分化が出来ないなら、検査方法や疾患の知識がなさすぎる可能性がある。
逆に細分化する事でアプローチまでのラインは見えてくるので、あとはそれに沿って行うだけ。
そして知識を高める上で大切にして欲しいのが「なぜ?どうして?」といった思考力。
他でも触れているけど、完全な暗記でも対応はできる。でも教科書的な暗記ばかりではないのが人の身体。
イレギュラーが起こった時でもこの思考力・推理力があると対応は可能となる。
だから僕は最初は特定の手技よりもトータルで学べる参考書をおすすめしている。
→現場経験3年以内の柔道整復師、セラピストが買うべき参考書と選ぶべきではない参考書
どんなに優れた手技でも使いどころを間違えたら望む効果は得られないかもしれない。でも細分化し、何にどうアプローチすべきがわかると、より効果的に行えるばずだよね。
広い視野も大切だけど、細分化できる知識も大切だよ。
ちょっとバタバタと解説したので、もしかしたらわかりにくいかもしれない。基本は下記の流れだと思って欲しい。他の関連記事にも目を通してね。
また問診から施術までの流れ(問診から僕が実際に行っている臨床での考え方)や実際の音声解説はnoteに置いてあるので、もっと知りたいという人はそっちもみてね。
⇒「何をどう検査してアプローチしたらいいのかわからない。」そんな臨床に迷っている柔道整復師、整体師、セラピストへ臨床10年目の現役が実際に行っている、臨床アプローチ手順を具体的に公開する(音声つき)
問診や検査によって細分化⇒
悪化する要素・良くなる要素を理解する(運動連鎖的思考や疾患ごとの特徴)⇒
実際にアプローチや指導
この一連の流れが治療・施術をするのに必要な3つのスキルが関係している。