どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!
参考書では見られないけど、尖ったセミナーに行くと講師の凄さから、そのセミナー内容が万能だと勘違いすることがある。
特に卒業して間もない先生や、今まで違う分野で現場を経験した先生には多い傾向だと思う。
確かに多くの人には有効かもしれない。中には一般的なアプローチでは改善しないものも改善出来るかもしれない。でも100%はないよ。
施術者はみんな特別な手技を使って施術しているんじゃない。
そこにあるのは理論と思考と選択肢だ!
講師も思考し取捨選択している
講師が治療というかパフォーマンスをやると中にはそのスピードに驚く人もいると思うけど、彼らはその手技のスペシャリスト。
こっちでも書いているけど、選択するスピードが早いわけだね。
→経験豊富なセラピストと新人の疾患への対応スピードの違いと効率よく経験値を増やす考え方
そのスピードが早いからあたかもその症状はこの手技とイコールに見えるだけで、実際は取捨選択をしている。より効果がありそうなものを選択しているわけだ。
それはパフォーマンスではなく、今までの経験の引き出しから選択しているだけ。
治療方法に方程式はない
例えばこの腰痛パターンなら100%これ!という手技は存在しない。
あるのは腰痛が起こった原因を考える思考とその腰痛に対してどのアプローチをかけるかという選択肢、そして腰痛が起こった原因とアプローチを下から支える理論だけ。
改善しやすいタイプやのの腰痛には80%効果がある!といったものは存在するけど、100%はない。
人は生活様式や既往歴、仕事など千差万別。
100%はない理由にそもそも「人」だからっていうのがある。
僕たちは○○の疾患・症例に対してはこういう考えで、こういった治療・施術が有効というのは学ぶけど、当然この人にはコレというような学び方はしない。
生活様式も違うし、既往歴なんて千差万別だからね。
逆にこれにはこれ!と方程式を作っている治療方法は危険だよね。改善率100%を謳っているものは信用できない。(今の時代ないと思うけど)
特定の疾患に効果が高い手技はある
100%イコールの手技は存在しない。でも実際に効果が非常に高い治療方法も存在する。
100%は無理だけど、80%はよくなる!こういったものは実際に存在している。もちろん取捨選択の上、そのアプローチを選択するんだけどね。
そして勉強会やセミナーへいってそれらを勉強するのは大切。
でも忘れないでほしいのが、なぜそうなるのか?を常に考えること。
思考を捨てると人間は成長しない。
方程式があってもそれは結果論
仮にこれは方程式じゃん!というのがあったとしても、それはあくまで結果論。最初の段階からの方程式はないよ。
だから結局のところ、どんなにいい手技などがあっても全てに使えるというのはありえない。
ある程度基本的な理論を勉強し、どのアプローチが有効か取捨選択、そして実際にアプローチする。
これが基本であり、実践すべきことだと思っている。
中身がないまま手技などの形を覚えても、良くなる人もいれば良くならない人もいる。悪くなる人もいるだろう。
なぜその選択肢をするのか?を考える脳を作り、それを支える疾患の理論的な部分を学ぶ。
結局はそれを繰り返すしかないんだよね。
セミナーや勉強会へ参加するのは大切だけど、なぜそうなるのか?を忘れず、基本的な事も押さえた方いい。それが仮に遠回りになることがあったとしても将来的に、自分を支えてくれるはず。
今回の記事で参考になることがあれば嬉しく思う。