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神経症状へのアプローチの選択肢。症状がでる原因を考えて施術・治療する有効性

 

どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!

 

神経障害はその症状の程度に関係なく、遭遇しやすい問題と言えるよね。

腰部疾患由来の坐骨神経痛。胸郭出口症候群の上肢の症状。持続圧迫による神経障害など。

僕自身もそうだけど、苦手意識を持っている人って少なくないと思うんだよね。

そこで今回は神経障害へのアプローチ方法の選択肢を増やす内容の記事を書いてみた。今回は特に伸長により起こる神経症状。

今まで何となく手技をしたり、下肢の症状なら腰部ばかりにアプローチしている人にとっては参考になる内容だと思うので、是非チェックしてほしい。

ちなみに内科的な問題や中枢の問題は対象外なのであしからず。

 

そもそも神経症状が出る原因とは?

そもそもなんで神経症状が出るかを考える必要がある。それがわからないとアプローチしても、効果が出るとは言えないし、出ても偶然だったに過ぎない。

神経症状が出やすいパターンは3つ。

  1. けん引(伸張)
  2. 圧迫
  3. 勘違い

それぞれ簡単に説明していこう。

神経症状が出る原因① けん引・伸張

神経ってそもそもむき出しになっているわけじゃない。当たり前だけど、むき出しになっていたら生活なんて出来ないからね。

ではどうなっているかと言うと、神経も軟部組織だ覆われているわけだ。

当然身体は動くから神経は伸び縮みするし、覆っている神経鞘なども伸び縮みする。

そして軟部組織の不調の1つに癒着と呼ばれる「くっついちゃう現象」が起こる。これは不活動な筋同士や、外傷後で多く起こる問題だよね。

それが神経を覆っている組織にもおこりうる。

すると神経の滑りは悪くなるので、神経自体にもけん引力、つまり引っ張られる現象が起こる。大腿神経伸張テストなんて聞いたことあるでしょ?神経は伸びても症状を引き起こす。

これが神経症状が出る原因の1つ「けん引」。

小胸筋(過外転)症候群などもこれ。

 

神経症状が出る原因② 圧迫

神経症状が出る原因として一番有名なのがこの圧迫だと思う。絞扼性神経障害のほとんどはこれ。

ヘルニアによる脊髄の圧迫もそうだし、胸郭出口症候群の肋鎖間隙、手根管症候群もそうだね。

一過性であれば神経症状は短いけど、圧迫される時間が長くなればなるほど神経症状も残りやすい。

神経症状が出る原因の2つ目は圧迫によるもの。

 

神経症状が出る原因③ 勘違い

そもそも神経症状ってかなり曖昧で、そのほとんどは自覚症状からはじまる。関節可動域検査と比べても圧倒的に自覚症状によるものだよね。

「痺れている気がする」「違和感がある」

こう言われても中々難しい。巧緻運動や握力低下などの運動神経の問題ならわかりやすいんだけど、これらはある程度進行しないと中々確認できないのも事実。

また長年神経症状があったりすると、脳の可塑性によりもう本人もわけがわからなくなっているケースもある。

 

つまり原因①や原因②は再現性が得られやすいけど、原因③はそれ以外のものを指すと考えてほしい。

そして今回の話となるのは①けん引による神経症状になる。

 

けん引が原因の神経症状へにアプローチの考え方

まず大切なのが、神経症状の原因に神経はけん引によっても症状がでるのを理解すること。

これを理解しているかしていないかでアプローチは大きく異なるので、まずはけん引による神経症状があることを理解してほしい。その上で説明していく。

例えば肩甲上腕関節の外転時に小胸筋により腕神経叢がけん引されるものや、内外側ハムストリングスの間を通る坐骨神経も、関連する筋・筋膜が硬くなり牽引されることで、神経症状は出る。

するとここでアプローチするに必要なのは神経鞘がけん引・伸張される原因を除去する必要が出てくる。

それが筋・筋膜へのアプローチで癒着や過度な密接を除去することとなるわけだ。

上腕三頭筋内側頭が外側頭との過度な癒着があったり、ハムストリングス滑走が十分でないと神経鞘の動きも失われ、けん引・伸長が起こり神経症状が起こるだろう。

これらは使い方やオーバーユースが根本となるので、そのあたりの治療も必要となる。

アプローチとしてはマッサージや収縮後弛緩のリラクゼーションでいいと思う。

また収縮のバランスが崩れているようなら、弱い収縮で正しい関節運動を誘導して上げてもいいね。

仮に癒着が過度な動きの低下、滑走の低下の場合、その場で神経症状が軽減、または消失することもある。

 

まとめ

神経症状へのアプローチは根本的な部分だけでなく、その走行に関係する筋膜、筋、神経鞘の関係が影響してくる。

これらが原因の場合も患部に同じ様に神経症状が出る為、一見根本部分に目が行きやすい。

神経の滑走による神経症状の存在を知っていれば、筋・筋膜へアプローチすることで改善させることもできる。

しかもその場で軽減・改善することもあるので、是非頭に入れておきたいアプローチ方法となってる。

このアプローチ自体は「神経症状が出る原因を知っているか」と「神経の大まかな走行を知っている」ことで、手技としては難易度が高いものはないので、是非みなさんもチャレンジしてひてほしい。

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