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肩甲上腕関節の痛みの原因。肩甲帯が原因?それ以外?簡単な見分け方を紹介

 

どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!

 

肩甲上腕関節はその可動域の広さから動的安定性、つまり筋による制御が必要不可欠となっている。

その構造は精密でどこか特定の筋の不活動が長期間あると他の筋が代償し、代償した筋も機能低下を引き起こす。するとその機能低下を起こした筋にも代償が起こり、結果何がなんだかわからなくなってしまうということは結構あること。

 

また肩甲上腕関節は肩甲骨と密接な関係で、肩甲骨の安定性がないと肩甲上腕関節に関わる筋の負荷は大きくなり不活動or過活動となってしまう。

その今の不調は肩甲骨由来なのか、肩甲上腕関節由来なのかって判断に困ることもあると思う。

そこで今回は肩甲上腕関節周囲の痛みについて、肩甲骨が関わっているのか?それとも肩甲上腕関節は自体の問題なのかの見分け方・検査について解説していこうと思う。

もし肩甲上腕関節にしか目がいっていない場合は必須の内容となっているので、是非チェックしてほしい。

 

肩甲上腕関節の動きに肩甲骨の安定性が大切なわけ

肩甲上腕関節は広い可動域を持つけど、これ単独だとスマートな動きにならない。

もちろん肩甲上腕リズムで挙上をサポートしているというのもあるけど、大切なのはそれだけではなく肩甲骨の安定性に答えはある。

肩甲骨はいわば土台で、上肢の動きをサポートする働きがある。

例えば僧帽筋中部線維や菱形筋により肩甲骨内転位が保たれないと、肩甲骨は外転位になり上方回旋がうまくいかなくなる。

あくまでしっかり支えた上で動きを出すのが肩甲骨の大切なポイント。

土台がしっかりしないと、他にもブレが出て不具合が出てしまうからね。それが肩甲上腕関節に関係する筋の問題となるわけだ。

 

原因が肩甲骨を安定する筋肉か他の筋肉かの見分け方

施術としてアプローチする場合、どこにアプローチするかは大切で、意味のないところへ手技をしても効果は出るわけない。

その為に検査をするわけだけど、シンプルに簡単な見分け方を紹介する。

肩甲骨に問題がある場合

肩甲骨に問題があるケースの見分け方は肩甲骨を上肢の動作から除去して痛みに変化があるかチェックすれば問題ない。

背臥位で肩甲上腕関節の内旋外旋を2ndポジションでチェックを肩甲骨を内転位へ誘導・固定した場合普通の状態でチェックした場合で比較してみる。

肩甲骨を内転位で固定した時に肩甲上腕関節に痛みが消失または減弱した場合、肩甲骨の安定性が痛みに関係している可能性が高い。

肩の2ndポジション

肩甲上腕関節の90°外転位のこと

 

肩甲上腕関節に問題がある場合

上とは逆に肩甲骨を固定して肩甲上腕関節の動きをチェックし、変化がない場合は肩甲上腕関節の問題となる。

それは筋肉によるものか、靭帯によるものか、関節包によるものかは別の検査が必要になる。

 

改善方法の一例

肩甲骨に問題がある場合は肩甲骨へ、肩甲上腕関節に問題がある場合は当然そちらへアプローチする必要がある。

両方に問題がありそうなら、肩甲骨の安定性からアプローチをしかけよう。

肩甲骨の安定化

肩甲骨に異常がある場合は、僧帽筋中部・下部線維の収縮を促す。その際トリガーポイントがない事もチェックした方が悪化するリスクを下げることが出来る。

僧帽筋へのアプローチは様々なやり方があると思うけど、僕がやっているのは背臥位で肩甲骨を内転位へ固定。肩甲上腕関節を120°挙上し床またはベッドへ肩甲骨内転位方向へ、腕をひっこめるように指導するというもの。

その際に上肢の伸展を軽く入れると効果的が出やすいこともある。

しっかり収縮が入っていれば肩甲骨内側に収縮感から疲労感が出てくるばす。

 

肩甲上腕関節の問題について

肩甲上腕関節の問題ははっきりって肩甲骨よりも大変。この場で全てを解説するわけにはいかないので、1つのパターンだけ説明しておく。

今回紹介するのは肩甲上腕関節後方組織の短縮により骨頭が前方突出しているケース。

これはベッドに背臥位で肩甲骨を内転位で固定し、骨頭を後方へ押し込めたまま、内旋外旋する事で軽快することが多い。

また90°外転位から水平内転し、合わせて骨頭を後面へ押し込むことで後面の伸張を出す。

背臥位で肩甲骨を固定し骨頭を上からベッドへ押して後方関節包へアプローチするのもいいだろう。

 

そのあと同様に可動域をチェックし前方偏位がないか確認しよう。

消失した場合はokだけど、変化がないか少し良くなった程度だと肩前方組織の短縮性の収縮が問題となっている可能性が高い。

その際は大胸筋へアプローチしてみよう。大体はこの2つで軽快するはず。

 

肩甲上腕関節は転がりと滑り機能により、前方と後方の短縮といった一見「どっちだよ」といった印象を持つけど、どちらも正解。詳しくは各自勉強してほしい。

そして忘れてはいけないのが、最後に収縮を必ず入れる事。

収縮を入れないと結局元に戻ってしまう事が多いので、この収縮を入れるまでがアプローチとなる。

やり方は前方偏位が出ないような強さで内旋・外旋を等尺性収縮運動をするといいだろう。

最初はかなり弱く行い、必ず患者とコンタクトをとりながらやること。早く行ったり、少しでも強いと制御が出来ずに前方偏位してしまうので注意。

 

まとめ

以上が肩甲上腕関節の痛みは肩甲骨が原因か肩甲上腕関節自体の問題か見分ける方法の解説は以上となる。

検査やそれに伴う考え方をしっかり持つ事で他へのアプローチでも使うことが出来る。

基本的に身体は複雑だけど、シンプルな側面も大きい。

また今回紹介した内容以外に他のバリエーションもあるだろうから、そのあたりは各自勉強してほしい。

今回の記事が参考になれば幸いだ。

 

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