整骨院というか柔道整復師の業界って少し特殊で、内部の人にはわからないけど社会経験がある人が資格を取って整骨院に勤めると戸惑うということはよく耳にする。
- 未だに残る師弟関係風
- 異常な拘束時間、営業時間外の業務
- 時間外での手当なし
- 福利厚生のなさ
- グループ院だと休日のイベントごと
などが代表的なところかな。
場所によっては〇〇費と言って給料から謎の天引きがあるケースもある。
これって高校を卒業した後にそのまま業界に入ると当たり前に感じてしまうんだよね。悪い言い方を言えば世間知らず。
でも世間をある程度知ってくると業界の閉鎖性や少し違うんじゃないか感を理解できるようになる。
すると改めて思うわけだ。
「あれ?整骨院っておかしくない?」
今回はそんな感じがしてきて、整骨院で働くのが辛いって人に読んでもらいたい内容になっている。
実際、整骨院は異常か?
実は整骨院は異常か正常かの問題は難しくて、そもそも正常ってなんだ?ってなる。
例えば高学歴の銀行勤めなんて言うのは、役職にもよるけど休みや福利厚生はしっかりしている。僕が実際に聞いた話だと地方銀行でも上半期と下半期にそれぞれ10日程通常の休みとは違う休みが取れるという。確か有給休暇とは別だった気がする。
また最近では他の企業も時間外労働禁止!なんて流れにもなっているよね。
といっても、まだまだ中小零細企業はそこまでいっていない。最大手でも過剰な労働時間などの実態もあったけど、その福利厚生を含めたそのリスクは圧倒的に中小零細企業に多いのは予想しやすい。
その点、整骨院はどうかというと、当然個人事業が多いのでいい方には入らないよね。
逆に
- 福利厚生ばっちり
- 時間外の手当は当然
- ボーナスも出るし、毎年昇給
なんて整骨院に勤めている人は全体の何%だろう。1%はいないね。
つまり整骨院は世間的には異常だけど、業界の中では暗黙の了解とされているという見方ができる。
なぜ柔道整復師になったのか?は不問だけど、"そこを了承できるか?""それとも一般的思考を持ち続けるか?"でだいぶ話は変わってくるわけだ。
ただそういった閉鎖的な業界だけどこっちの記事にも書いてある通り、世間と乖離し過ぎていると飛んでもない目にあうので、そのリスクは考えておいた方がいいね。
⇒インフレ・デフレと治療業界。景気に左右されにくい僕たちがお金や国の方針を考えておく必要性
業界も変化している。変化していく
上記の通り僕たちの業界はまだまだ社会的に遅れを取っている。「伝統」の東洋医学をある種勘違いしているのかもしれない。
もちろん、一定数そういった技術や歴史を重んじるのは理解できる。けど、それを理由に「周りがこうだから、自院もそう。」という考えは間違いなく遅れを取る。
その反面、少しずつだけど、以前と比べると福利厚生なども充実してきているという面もあるよね。
つまり自分が何を望むのか?を選択する機会が増えてきているというわけだ。
業界は違うけど、同じ特殊な世界である美容師の社長が知り合いにいる。
彼は複数の店舗経営しているんだけど、社保完備・有給消化・育休などを充実させて、社員満足度を上げている。
結果、会社はどんどん発展し、今も系列店を増やしているんだよね。
そこには遊び感(ノルマというより、達成したらボーナス!など強制力はないものがあったりする)も見られ、おそらく既存の美容師業界とは全く違うだろう。
元々の業界の異常さ不満に気が付き、そこに注力して発展していくのは本当に凄いし、かっこいい。
柔整業界もこういった会社が増えて、スタッフ満足度→顧客満足度→会社発展という流れを作れるところは成功していくだろう。
大切なのは業界を客観的に見れるか?
さて少し脱線したけど、では業界に入った以上泣き寝入りしなくてはいけないのかというと、必ずしもそういったわけではない。
本当に嫌なら業界を変えちゃうのも1つの方法だし、もっと有効なのは福利厚生や自分が希望する条件があるところへ職場を変えること。これが一番現実的かな。
他には意外と出来ていない人が多いのが、マインドを整えること。ここでは考え方と捉えるといいかも。マインド的には業界は異常かもしれないけど、それを客観視するといくらか違ってくる。
「業界はおかしいけど、そういうものだよね。」
そう考える事が出来たら、できる範囲で外にも目を向ける。
結局のところ1つの業界(仕事)にしか目を向けられないから、焦るし、苛立つし、切羽詰まる。
個人的にはTwitterのリンクにもある様に横展開がオススメ。僕たちはパラレルキャリアをするにしても、全く知らない事を始めるより横展開する方が手っ取り早い。
例えば鍼灸師の整骨院&往診事業。機能訓練指導員のデイサービス&整体業など。
世間と比べて足が遅い柔整師やコメディカルでもパラキャリが流行るけど、僕たちが得意なのは圧倒的横展開だよ。
整骨院に勤務しながら個人で往診事業を立ち上げた鍼灸師のライフスタイル https://t.co/3ACo59drBO @10sei_guideから
— Akira@柔整ガイド (@10sei_guide) 2018年2月17日
こういった発想も違う業種・業界に触れているから生まれてくる。恐らく何も考えずに普通に勤務していたらそのまま時間が過ぎていってしまったかもしれない。
しかも上の鍼灸位の様に他の業務で収入が増えたら整骨院に縛られる必要もない。そうなればむしろ治療・施術をサブ的な位置にすることも可能になるよね。
どこか客観的に見れるようにする(マインドセット)
↓
依存しないために他に出来ることを見つける←違う業界に触れる機会を作る
↓
整骨院に依存しない
(依存しないために複数の収入減があるとgood)
こういった流れを作り、整骨院に依存しないぞ!と踏ん張れば日々の業務は変わってくるはず。でもその為にはやっぱり時間は必要・・・
そもそも圧倒的に時間がない人は職場の変更を視野に入れてもいいね。目的がしっかりしていないで「嫌」が頭に強くあるから、余計に嫌になる。
逆に目標があれば話は変わってくるよね。
辛い現状から脱出する選択肢はいくらでもある
もしあなたが整骨院の業務に嫌気がさして辞めたいと本気で思っているなら、逆に今の職場にしがみつく理由を探し見てみよう。
「なぜ今の職場でないとだめなのか?」
考えたことある?
断っておくけど全てを満たす職場は存在しない。単純に休みが多ければ給料は基本少ないようにね。全て自分の思い通りにやりたいなら開業しか手はないわけだ。それは理解しておこう。
もし今の職場を辞めたいと思っているなら下の記事が参考になるかも。よければどうぞ↓
今を変えるのは自分しか出来ない。人にどうこうしてもらうのは不可能だと思って行動してみよう。
⇒整骨院を辞めたい柔整師はコレ!介護現場で機能訓練指導員として働くメリットを紹介する
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整骨院を辞めたい柔整師はコレ!介護現場で機能訓練指導員として働くメリットを紹介する
今回は整骨院・接骨院は辞めたいけど次にどうしたらいいかわからない人へおすすめの転職先を紹介。柔整師の位置にいながらいわゆる普通の社会人としての生活も送ることができる。整骨院が嫌ならデイサービスでの機能訓練指導員がガチでおすすめ。
⇒柔整師・鍼灸師の求人転職サイト「ジョブノート」に登録・取材して分かった6つメリットとは?
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柔整師・鍼灸師向けの転職サイト「ジョブノート」の感想・評判について。特にインタビューと登録してわかった6つのメリットは必見。なぜジョブノートが支持されるのか?