どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!
僕たち柔道整復師や鍼灸師、最近は開業する人も増えたから理学療法士を含めたセラピスト全般当てはまるけど、自分の周りにしか目線を向けていない人が多い。
売上がどうだ、給料がどうだ、保険がどうだ、この広告はどうだ…
確かに大切なことかもしれないけど、もっと広く社会を捉える必要がある。
このあたりの意識が足りていないセラピストが多いので今回は簡単にお金の話、インフレ・デフレと僕たちの業界について書いていこうと思う。
コメディカル、セラピストの業界について
まず僕たちの業界について理解しておく必要がある。このあたりはみんな共通認識だから大丈夫だと思うけど、一応書いておく。
僕たちの業界はよくも悪くも閉鎖的。
それは一般的な社会経験者が業界に入ってくると「???」となるから、まさにその通りだと思う。社会経験者がない、つまり高校卒業→専門学校or大学→業界ってコースだとなおさらだよね。
また社会経験があっても「そういうもの」と認識してしまうと同じ思考回路になる。郷に入っては郷に従えって感じなのかな。
安月給、長い拘束時間、昇給ナニソレ?ボーナスら給料からの積み立て!の業界。
そういった環境に身を置くとその環境の中でしかモノゴトを考えられなくなる。
それがより閉鎖的な環境を生むわけだ。
景気とセラピストの給料
僕たちの業界は良くも悪くも景気に左右されにくい。
景気が悪いにしても身体が痛ければ通わないといけないし、かといって景気がよくても通うわけではない。
景気がいいにしても、自分のボディケアにお金を使う人よりも娯楽に使う人の方が多いのは間違いないだろう。マッサージ+○○といった店は流行るかもしれないけど。
多少頻度が増えたりはするかもしれないけど、劇的に変わるとは思えない。
つまり景気と僕たちの売り上げや給料は大きく変わりにくく、平坦となりがちなわけだ。もちろんまだ比較的新しい業種、例えばデイサービスなどの介護施設での機能訓練指導員などが増えると平均給料が変わってはくる可能性はあるけどね。
(このあたりは正直データはとっていないので、なんとも言えない)
僕たちコメディカルは景気に左右されにくい。
まずはこれを理解しておく必要がある。
あまり賛同出来ない方はこの先を読んでもつまらないと思うので、バックした方がいいかも。
インフレとデフレについて
それでは次にインフレとデフレについて簡単に説明していく。詳しく説明すると長くなるので、もっと知りたい!って人は各自調べてね。
基本的に経済はインフレとデフレを繰り返して成長していく。それを調節しているのはお国となる。
インフレーション(インフレ)とは
- 物価の価値が上がり、相対してお金の価値が下がる。
- 円安で輸出産業が強い。
- リンゴを1個買うのに300円。
経済の発展によりキャッシュよりもクレジット(いわゆるツケ、借金、信用取引)で支払う事により、実際の支払いよりも一時的に収入が増える。そしてお金があれば設備に投資したり、人を雇ったりなどお金を使うよね。当然給料も増えるだろう。すると物も売れるから物価も上げる。結果インフレとなる。
あとは日本は輸入国だから輸入先での原材料の高騰やらの問題があると、原材料の状態に合わせて価格が高騰することもある。これは比較的短期間の事もあるよね。
お金借りる→使う→経済の発展
っていい流れに見えるけど、いつまでも収入と支出のバランスが取れるわけではなく、支出>収入へと向かっていく。債務が増えても所得が増えている間はいいんだけどね。
これが一気に起きるといわゆるバブルが弾けるってこと。
でもそうなると国としてまずいから、中央銀行は金利を上げてお金を借りにくくするなどの金融政策をとる。
そしてデフレに向かうわけだね。
デフレーション(デフレ)とは
- 物価の価値が下がり、相対的にお金の価値が上がる。
- 円高で輸入産業が強い。
- リンゴを1個買うのに50円。
デフレの簡単な流れとしては、インフレからの金利の引き下げによりお金を借りる企業が少なくなり、お金が市場に回らなくなる。つまり不景気→物を買わない→物価が安くなる→その中でも安いものしか買わない→会社の売上が更に下がり給料も減る→お金ない→物を変わない。といったスパイラル、いわゆるデフレスパイラルに入ってしまうこともあるわけだ。
物が高いから人は買わなくなる(支出が減る)→物が売れないなら価格を下げる必要がある(価格が下がる)→デフレとなり、お金が回らないから経済は発展しない。すると不景気となりやすいわけだ。
では不景気になるとどうなるかと言うとインフレの心配がなくなるから中央銀行が金利を引き下げる。結果インフレへと向かっていく。
あとは政府は金融政策として富裕層から低所得層へ富の分配などを行ったりする。
このあたりは余談だけどビジネスがインターネットにより直接合わなくても行えるようになった現代では、そんなことをすると富裕層が税金が安いところへ移住しちゃうよ!って問題も出てきている。
インフレの場合お金の価値が下がるわけだけどそれは借金の価値も下がるわけで、1000万円の借金が10万円になったりすることもある。
だからインフレは借金をしている人にとってはプラスに働くけど、現金が多い人にはマイナスとなる。
これは国にも言えて、日本は借金大国だからこれからはどんどんインフレに傾く必要・可能性があるよね。
と、話は脱線したけど簡単に言うとインフレは物が高いから物を買いにくくなる。デフレは物が安いから物を買いやすくなる。
同じ給料だとデフレの時は問題ないけど、インフレになると辛い…
そこで売り上げや給料も上がればいいんだけど・・・そこで改めて思い出して欲しい。
僕たちの売り上げや給料は景気に左右されやすいのか?
物価が安いうちはいい。物価が高くなったらどう?
そう、ぼくたちは普通に生活していてもキツくなるわけなんだよね。
これがインフレ・デフレと僕たちコメディカルの問題。
だからそれに備えて広く視野を持っておく必要があり、売上が〜給料が〜とか閉鎖的な話をしているだけではだめ。
これを打開する方法は大きくわけて3つ。他にもあると思うけど簡単に紹介しておく。
インフレ影響を受けにくくする3つの方法
僕たちがインフレとデフレの影響を受けにくくするには大きく分けて2つの方法がある。
時給自足(支出を減らす)
ぶっちゃけ自分で食べるものを作れるのは最強だと思う。
住むところって景気が悪いからって値上がりすることはほとんどない。賃貸で生活してて「景気悪いんで賃料上げます」なんて通知を受けたことある人はどのぐらいいる?
つまり僕達の生活で一番影響を受けるのは食べ物といえる。
それを自分でどうにか出来たら強いよね。
キャッシュを増やす(収入を増やす)
単純に物価が上がっても収入がそれ以上に上がっていれば問題ないよね?
それはキャリアアップだったり、複業であったりするわけだけど、方法は色々ある。どれを選択するかは自分次第。
もちろん「選択しないという選択肢」もある。
資産、資金の分散
インフレって単純に1ヶ国の通過しか持っていないからリスクになるんだよね。
基本的に通貨は2国間で相反して機能する。円高ドル高にはならなくて、円高ドル安となるよね。
この時に円しかもっていないと、収入が変わらないのにインフレになった時に貧乏になりやすい。
また極端になると死ねるよ。
下記のサイトをちょっと覗いてみてほしい。注目はマルクとドルの為替レート。
わずか約10年でドルの価値はマルクに対して数億倍。逆にいるとドイツのお金はまさに紙くずとなったわけだね。
これはドイツの例だけど、実際に日本でも1949年では1ドル360円代で強烈なインフレだった。
これが現実的に起こりうると生きていくのは本当に大変。
でもこの時に日本円だけでなく違う国の通貨を持っていればリスクは避けられるよね。
キャッシュを持っていないとつらいけど外貨建ての運用もあるし、そのあたりは大人になったのなら意識したいところ。
ちなみに預金はお金を置いておくだけで価値が上がるわけではないので注意。
あくまで運用を意識することがリスクヘッジになる。
おまけ 消費税について
ちなみに消費税も上がることはあっても下がる事はないよね。つまり単純に個人負担は大きくなる。
その時に給料が変わらないって本当にこわい。
自分で別で稼ぐ能力を身に付けるか常にステップアップしていくことをおすすめする。
⇒柔整師・鍼灸師の複業14選!おすすめの複業と選ぶ際のポイントとは?
⇒同じ職場に3年勤めた柔道整復師・鍼灸師が職場を変えるべき3つの理由
コメディカル、セラピストが社会や金融を知っておくべきのまとめ
こういった話は知っているか/知らないかで大きく違うし、知れるチャンスがあるかも大切になる。
・社会や金融と接点を持つ
・医療だけではなく人としてのパフォーマンスの向上
このあたりが今後大切になると思っている。
ちなみに僕は最初は本当に何もわからなかったから、とりあえず何人かのプロに相談してみた。タダだし。
→20代の柔整師が実際に将来設計を相談。保険の無料診断4会社を徹底レビュー
収入を上げられるか上げられないかは別だけど、リスクを知って上げる気持ちがあるのは大切。
僕たちは自分に入ってくるお金の事しか考えないけど、社会的なお金の価値にも目を向けないと全然意味ない。
お金が社会ではどうなっているか?考えて行動してみよう。
少なくとも医者や政治家、ましてや院長や社長は助けてくれない事だけは覚えておいてね。