どもっ!柔整師でブロガーのAkira(@10sei_guide)だよ!
ここではアナトミートレインの1つであるディープフロントラインの解説をしていく。
このラインを重要視するセラピストも多く、腸腰筋へのアプローチは後脛骨筋を使います!って方も多いと思う。
ディープフロントラインの走行を画像で確認することで走行をイメージしやすくし、機能も一緒に確認してほしい。
ディープフロントラインとは
ディープフロントライン(DFL)とは足底部から顎まで走っていて、名前の通り深いところにあるラインとなる。
このコアラインは矢状面ではスーパーフィッシャルフロントラインとスーパーフィッシャルバックラインの間に、前額面では左右のラテラルラインの間にあり、周囲をスパイラルラインとフロントファンクショナルラインに囲まれている。
まさに奥にあるため他のラインと比べサポート要素が強く、全てのラインの中で筋膜密度が一番高いとされている。
ディープフロントラインの走行
ディープフロントラインの走行を確認してほしい。
長趾屈筋~
後脛骨筋~
膝か筋~
内転筋群~
腸骨筋(外旋筋)~
縦隔・横隔膜~
頸部深層筋
基本的に身体の深いところをはしいているとイメージすると比較的わかりやすいかもしれない。
ディープフロントラインの主な機能
ディープフロントラインの機能はとても重要になる。
横隔膜に関連するため、それはすなわち呼吸に関与すると言える。更に走行が下肢と連動することから歩行と呼吸の関連にも携わる。
また体幹部では自律神経とも密接に関わっている。交感神経・副交感神経のバランスを独特な方法で関係しているとのことだけど、これについては管理人は無知なので、ぶっちゃけわからない。
そのうち筋膜関連の記事をまとめる予定なのでそちらを参考にしてほしい。
ディープフロントラインのアプローチ
他のアナトミートレインについてはそれぞれの筋肉に対してアプローチポイントを書いてきたけど、このラインに関しては違う書き方をしていこうと思う。あくまで参考程度に考えてほしい。
基本的にディープラインは浅いライン、スーパーフィッシャルフロントラインなどをリリースしてから行った方がいいと言われている。
それは深いところだけリリースされるとバランスを崩すからと言われているからね。
ディープフロントラインは動作や姿勢において重要性は高い反面、他の表層のラインと比べ奥にあるため目に見えての機能不全を確認する事が出来ない。しかし実際問題として機能不全は確実に大きな問題となる。
このラインは長く走行しているけど、やはり重要視したいのが横隔膜。
本来呼吸と言うのは制御しきるものではないけど、現代人の不良姿勢により胸式呼吸の機能が低下している様に感じる。スマホやPC作業などどうしても胸郭が同一肢位で固定されてしまうからね。
腹腔内圧を高めての胸式呼吸やいわゆる体幹トレーニングがいいかもしれない。ちなみに 腹腔内圧の向上≠体幹トレーニング ではないので注意してほしい。
プランク(いわゆるエルボートゥー)を行いながら、体幹は固定したままライン上の関連する筋を動かすのもいいだろう。また部分的にアプローチする方法を変えてもいいかもしれない。
上記の不良姿勢を例に出すと、多くは股関節外旋、骨盤後傾、脊柱屈曲偏位がその典型と言える。
つまり股関節外旋筋は短縮位となりやすいのでリリースし反対の内旋に関連する筋は収縮補助。
骨盤+脊柱屈曲偏位は前面の短縮があるのでリリースし頭部は前方へ偏位しやすいので伸展補助など。
(例えばプランク+頸部伸展、プランク+股関節内転動作)
これらは一度考え方を獲得すれば、かなり多くの問題を解決できるため、おすすめで必須の能力といえる。
僕の知り合いのセラピストは
腸腰筋のリリースを後脛骨筋で行う。また頸部痛みも後脛骨筋から行う人もいる。
ただ後脛骨筋は当然だけどアプローチがしにくいため個人的には難しいのでは?と感じているものの、実際に効果を出している先生なのでなんとも言えない。
関連記事・参考文献
書籍は例によってファッシャル・リリース・テクニックを参考にさせてもらった。
非常にわかり易く書かれていて、価格も手ごろなのでおすすめ。
また筋膜リリーステクニックも個人的にオススメする。今はボリューム2が出ているけど、僕は1の方が好き。
ファッシャルリリーステクニックよりも細かくは書かれていないけど、リリーステクニックがわかりやすくまとめられている。適応・目的・方法・注意など。
その分とてもわかりやすい。
アナトミートレインなら当然おさえたいのがこれ。これは第三弾なんだけど、第一弾は翻訳がひどいので購入する場合は気を付けてほしい。